Agentforce PromptBuilder使ってみる1

technologies

こんちにはSalesforceエンジニアの高嶋です。

前回はData Cloudの環境を用意しましたが、データ投入などの設定については別の回とさせていただいて…

今回はAgentforce PromptBuilderーフィールド生成テンプレートを作成してみます。

公式ハンズオンCoral CloudのSample Appを元に機能に触れてみたいと思います。

演習ページはこちら 

※Data Cloudの設定が完了している前提の演習と思われるのでそちらを実施したうえで演習してください。

今回は、Einsteinの強力な機能の一つ、「フィールド生成テンプレート」に挑戦します。

この機能を使えば、特定のリゾート体験(例えば、ビーチヨガリトリートやアクアフィットネスなど)の説明文をAIが自動で生成してくれます。

この記事では、Coral Cloud Resortsの体験説明文を自動生成する演習を通して、フィールド生成テンプレートの作成から利用までの手順を分かりやすく解説します。

やってみた感想

オブジェクト項目を組み合わせて別項目が生成される!

自分でやろうとしたらそのレコードについてちゃんと把握していないとできない事なので、シンプルですが便利ですね!

プロンプトに指定している項目が更新された際もボタンをポチで再生成できるのも便利!

演習内容

ステップ1: Einsteinを有効にする

まずはじめに、Salesforce組織でEinstein Generative AIが有効になっていることを確認します。

※すでにEinstein Generative AIを有効にしている場合は、次の「ステップ2」に進んでください。

  1. 「設定」メニューを開きます。
  2. クイック検索ボックスに「Einstein 設定」と入力し選択します。
  3. 「Einstein を有効化」のトグルをクリックして有効化します。
  4. あわせて「プロンプトビルダーのグローバル言語サポートを有効化」しましょう。(演習は基本英語の想定なので記載ありませんがきっと役に立つはず)

ステップ2: フィールド生成テンプレートを作成する

次に、説明文を生成するためのプロンプトテンプレートを作成します。

  1. クイック検索で「プロンプトビルダー」を検索し、選択します。
  2. [新規プロンプト テンプレート] ボタンをクリックします。
  1. 以下の通りにプロンプトテンプレートを設定します。
項目
プロンプトテンプレートの種別 (Prompt Template Type)項目生成
プロンプトテンプレート名 (Prompt Template Name)Generate Experience Description
API参照名 (API Name)(デフォルトのまま)
テンプレートの説明 (Template Description)このテンプレートは、リゾート体験の説明を生成するために使用されます。
オブジェクト (Object)Experience
オブジェクト項目 (Object Field)Description
  1. [次へ] をクリックします。
  2. プロンプトテンプレートのワークスペースに、以下のテキストを貼り付けます。
You are a marketer at ORGANIZATION_NAME. [cite: 24]
The resort provides experiences guests can book throughout the day.
 Write a marketing description for the experience below. [cite: 25]
Make it sound unique and exciting. [cite: 26]
Highlight the benefits of the experience. [cite: 27]
The description should be between 80 and 100 words. [cite: 28]
Experience name: EXPERIENCE_NAME [cite: 29]
Type: EXPERIENCE_TYPE [cite: 30]
Location: EXPERIENCE_LOCATION [cite: 31]
Duration: EXPERIENCE_DURATION [cite: 32]
Level: EXPERIENCE_LEVEL [cite: 33]
Capacity: EXPERIENCE_CAPACITY [cite: 34]
  1. 次に、角括弧で囲まれたプレースホルダー(ORGANIZATION_NAMEなど)を、対応する差し込み項目に置き換えます。 差し込み項目は [リソースの挿入] ボタンから選択できます。
プレースホルダー差し込み項目
ORGANIZATION_NAMECurrent Organization > Name
EXPERIENCE_NAMEExperience > Experience Name
EXPERIENCE_TYPEExperience > Type
EXPERIENCE_LOCATIONExperience > Location
EXPERIENCE_DURATIONExperience > Duration Hours
EXPERIENCE_LEVELExperience > Activity Level
EXPERIENCE_CAPACITYExperience > Capacity

  1. [プレビュー設定] ボタンをクリックし、関連レコードとして「Aqua Fitness in Paradise」を選択します。
  2. [保存してプレビュー] をクリックして、プロンプトテンプレートを実行します。
  3. 中央の「解決済みプロンプト」パネルで、差し込み項目が実際のレコード値に置き換えられていることを確認します。
  4. 右側の「生成された応答」パネルで、AIによって生成された説明文を確認します。
  1. 興味が向けばプロンプトセクションで指示を修正して、どんな結果がでるか試してみるのも面白いと思います。
  2. 生成結果に問題がなさそうなら[有効化] をクリックします。

ステップ3: テンプレートを項目にバインド(紐付け)する

最後に、作成したテンプレートを実際のレコードページの項目に紐付けます。

  1. Coral Cloudアプリを開き、[体験] タブから 「Aqua Fitness in Paradise」 レコードを開きます。
  2. 歯車アイコンをクリックし、[ページの編集] を選択します。
  3. レコードページの [説明] 項目をクリックします。
  4. 右側のパネルで、プロンプトテンプレートとして先ほど作成した 「Generate Experience Description 」 を選択します。
  1. [保存] をクリックして変更を保存します。
  2. [戻る] 矢印ボタンでApp Builderを終了し、体験レコード画面に戻ります。
  3. [説明] 項目の横にあるキラキラした [生成] アイコンをクリックします。
  1. Einsteinが説明文を自動生成します。 内容を確認し、[使用] をクリックして項目に反映させます。
  1. 最後に [保存] をクリックして、レコードを保存します。

これで、いつでもワンクリックで質の高い説明文を生成できるようになりこの演習は終了です。

Related posts