AWS re:Invent 初参加レポート:はるばるラスベガスまで行く価値はあるのか?
目次
はじめに
こんにちは!ベンジャミンの眞木です。
2025年の12月1日から12月5日にラスベガスで開催された、AWS re:Invent(以下、re:Invent)に初めて参加してきました。
本ブログでは、初めて参加して感じたre:Inventに参加する価値や、参加する前に不安に思っていたことと実際どうだったのかについて書いていきます。
re:Inventに興味はあるけれど悩んでいる人、re:Inventに初めて参加することになって不安に感じている人などには是非読んでいただけたら嬉しいです!

ラスベガスまで行って感じたre:Inventに参加する価値
大きく3つ挙げたいと思います。
1.トレンドを肌で感じ、今後のビジネスに活かすことができる
今年から始まったわけではないと思いますが、やはりトレンドはAIでした。
特に印象的だったのは会期2日目のAWSのCEOのKeynote(基調講演)です。
2時間8分ほどのうちほぼ2時間をAI関連の新サービス発表とユーザー企業の登壇が占めていて、その他のサービスを10分ほどで一気に紹介するという偏りぶりでした。
その中でもAIエージェントが開発、運用保守、セキュリティなどあらゆる場面で活躍することが期待されていると感じました。
また、ラスベガスの空港に着いて最初のエスカレーターを下る途中で、Claudeやその他のAIに関するサービスに関する広告が出ていて驚きました。
その他にもラスベガスの街中でもAIサービスの広告がどんどん流れていて、街中を巻き込んだ規模感とトレンドを肌で感じることができました。
2.日本の存在感を感じることができる
GameDayやJamなどの参加型のセッションに参加すると日本人の参加者がかなり多く、日本人だけのチームがいくつもできていました。
そして参加したほとんどの回で日本人のチームや日本人の参加者が上位に入っていました。
純粋に参加者が多いからというのもあるかもしれませんが、日本人はまだまだ世界で戦える技術力を持っているのかなと誇らしくなりました。
また、AWSのCEOのKeynoteの途中でいくつかの企業の方が事例として登壇されていたのですが、その一発目がソニーの方でした。
CEOのKeynoteはAWSがどこに注力しているかを強く反映している内容になっているはずです。その重要な講演の中で日本の企業が最初に登壇されたという事実に感激しました。
他にも、どこに並んでいてもどのセッションに参加しても周りに日本人がいた印象です。
それくらいAWSの中で日本の存在感は大きいんだなと感じることができました。
3.現地でしか体験できない展示や体験が楽しい
せっかく現地に行くからには現地でしかできない体験をしたいということで、いくつか巡ってきました。
SPORTS FORUMではバスケのブースがあり、バスケのコート上でVRゴーグルをつけてNBAの試合の一部を見られる体験や、シュートフォームを採点してくれる体験などがありました。
VRでは実際のコートとリングにVRの映像を重ねてあるので、コート上の様々な角度からコート上でのプレイヤーの動きを見ることができて非常におもしろかったです。
他にも、Bedrockが好みの香りを生成してくれる体験やKiroをモチーフにしたお化け屋敷のようなものがあったり、AIとカメラでゴミの分別を指示してくれるゴミ箱があったりと様々体験ができます。
そういった体験をしてre:Inventの雰囲気や活気を感じるだけでも楽しい経験になりました。

re:Inventに参加する前に感じていた懸念と実際どうだったのか
初めて参加するにあたって懸念していたことが大きく2つありました。
1.AWSガチ勢ばかり参加していて話についていけないのでないか
個人的に一番懸念していたのはこれです。
私がAWSを使い始めてからまだ2年弱ほどしか経っていません。また、メインの業務はシステム開発なので、その中で必要なAWSサービスを使っているだけです。そのため、AWSの構築や運用をメインの業務とされている方々と比べると、AWSに関する経験も知識も足りていないのではないかという気持ちがありました。
実際に参加してみると、そこまで心配しなくてもよかったです。
AWS界隈で有名な方ももちろん参加されていましたが、普段はAWSをそこまで触っていないという方も多く参加されていました。
また、AWSのサービスは範囲が広くて業務での携わり方も多様なので、自分の業務の範囲である程度の経験と知識があれば差別化できるし会話もできると感じました。
下記の画像は会場に表示されていた参加者の参加回数ごとのグラフです。
これを見ると圧倒的多数が私と同じ初めての参加だということがわかります。
また、体感的にも実際に現地でお話しした方々の半数近くが初めての参加と仰っていた印象です。
これは参加を迷っている人にとって心強い事実なのではないでしょうか。

2.英語で技術的な内容が理解できないのではないか
もう1つの懸念が言語の壁です。
私は日常会話くらいならほぼ問題なくできるくらいの英語力だと自認しているのですが、技術的な話になると全く歯が立たないのではないかと心配していました。
正直、この懸念に関しては概ね想像通りだったなと感じています。
セッションの最初の導入部分は何となく理解できましたが、技術的な内容になった途端に何を言っているかわからなくなることがありました。
そういった技術的な部分について質問もなかなかできなくて歯がゆい経験もしました。
しかし、だからといって参加を躊躇う必要はありません。
まず、Keynoteでは日本語の同時翻訳を聞くことができます。その場の雰囲気を感じつつほぼリアルタイムで内容の理解もできるので困ることはありません。
また、先に述べた通りre:Inventにはかなり多くの日本人が参加していて、GamedayやJamのようなチームワーク形式のセッションでは日本語話者のみでチームを作ることもできます。
そのため、意図的に機会を作りに行かない限りはそこまで英語をがっつり使う場面はあまりなかったように思います。
もちろん英語でも問題なくコミュニケーションを取れるようにして行くに越したことはないですが、言語の壁を理由に参加しない選択をするのは非常にもったいないなと思います。
まとめ
今回は初めてre:Inventに参加してみて感じたことをまとめてみました。
色々書きましたが一言でまとめると、経験や英語などの理由で少しでも迷っているなら心配ないので参加してみて欲しいです!
弊社のブログでは他にもre:Inventに関する内容を取り上げているので、少しでも興味を持っていただけたらそちらも読んでみてください!
